Dドライブの活用

「Dドライブ」を活用しましょう。Dドライブとは2つ目のHDD。増設した2台目のHDDのこともありますが、1台のHDDを「パーティション」という仮想的な領域に分割して、CドライブとDドライブの2台に見せかけることもできます。
メーカーや機種にもよりますが、最近のパソコンは後者が多いでしょう。
つまり、買ったときから「C:」と「D:」があるわけです。
問題は、出荷状態ではCドライブしか使わないことです。
Windows本体やプリインストールソフトはすべて「C:」に収められ、
「マイドキュメント」も「C:」の中、メールデータなどもすべて「C:」内に保存する設定になっています。
このまま使うと、リカバリーしたときに「C:」内のマイデータは消失してしまいます。
マイデータはDに置きましょう。
Dドライブの出番です。
一般的なリカバリーCDは、Cドライブの内容だけを購入時の状態に戻し、Dドライブには手をつけないのがほとんどですね。
従って、常日ごろからマイデータをDドライブに保存すれば、リカバリー時に面倒なバックアップは不要となります。
Excelファイルなどを保存するときにDドライブを選ぶのは基本中のキホンです。
それに備え、「マイドキュメント」の実体をDドライブ内のフォルダーに設定しておくのがポイントです。
また、Internet Explorerのお気に入りやクッキー、OutlookExpressのメール、IMEのユーザー辞書など「保存先が決まっているマイデータ」も、多くはソフトの設定でDドライブを指定できます。
とにかく、Cドライブにマイデータを保存しないことが大切です。
なお、Dドライブがないパソコンでは、まずその確保から始めます。
設定済みのCを瞬間冷凍Dドライブでマイデータのバックアップが不要になっても、
「設定・インストールやり直し地獄」とオサラバするためには、もう一工夫が必要です。
それがCドライブの「ドライブイメージ」の作成でする。
ドライブイメージとは、「C:」や「D:」などのドライブ(パーティション)の内容を、丸ごと1つのファイルに保存したものです。
Cドライブを瞬間冷凍してファイルに収め、必要なときに解凍して元に戻せる魔法と思えばよいです。
これによって、「ある時点のCドライブ」の状態に戻ることが可能になります。
これを実現するのが、イメージ作成ソフトです。1万円ほどしますが、Windows標準の機能では不可能なので、ぜひ購入を検討していただきたいとおもいます。
では何を瞬間冷凍するのか?ここが本特集第二のキモ、「設定を完了した絶好調時のCドライブ」でする。
買ったばかり、あるいはリカバリー直後のWindowsで各種設定を済ませ、必要なソフトをインストールして普段使っている「マイWindows」の状態にしてから、Cドライブを瞬間冷凍します。
メーカーのリカバリーCDは出荷時の状態に戻しますが、それとは別に自分なりの「マイリカバリー」環境を作ろうというわけです。
絶好調時に戻れっ!
CドライブのイメージはDドライブに保存する。これとマイデータが「D:」で、Windowsが「C:」。
ここでWindowsが不調になった場合は、イメージ作成ソフトを起動してドライブイメージを解凍すれば、一発でCドライブが絶好調だったあの日に戻ります。
メーカーのリカバリーCDと違って、面倒なバックアップや再設定は一切不要です。
この体制を整えたら、ユーザーサポートや雑誌記事で「リカバリーしろ」と言われても「どんとこい」です。
不調なWindowsをだましだまし使う生活ともオサラバ。マイリカバリーならばいつでも簡単に行えます。
既に十分な容量のDドライブがあるなら話は簡単です。そこにマイデータを移し、イメージ作成ソフトをインストールして健康なCドライブのイメージを作るだけです。
正真正銘、最後の面倒マイWindowsが健康かどうか不安な場合は、マイデータをバックアップして、メーカー製リカバリーCDでリカバリーします。
バックアップとリカバリー、設定やインストールのやり直しを一通り行いますが、そうした面倒を正真正銘、これで最後にする目的なのでご容赦をねがいます。この場合、最初に行うのはマイデータのバックアップです。Dドライブがない場合は、その確保が最重要課題です。2台目のHDDを増設するか、既存のHDDをパーティション分割して「C:」と「D:」に分けます。
デスクトップやノートなどで選択肢が違う上、パーティション分割ではデータ消失の危険があるので注意が必要です。
マイデータのバックアップとDドライブの確保が済んだら作業開始。
まずメーカー製リカバリーCDでリカバリーを行い、各種の設定・インストール作業を行って、マイ設定を施したマイWindowsを構築します。そして、マイドキュメントやメール保存先などをDドライブに変更し、バックアップしておいたマイデータをそこに戻します。
ファイル単位のバックアップ・復元も可能です。パーティション分割・結合・サイズ変更機能あり差分イメージ作成機能あり。
緊急用FDで起動して、外付けHDD内のイメージから復元可能内蔵CD-RWにイメージを作成可能。
パーティション分割・サイズ変更機能あり成ソフトをインストールし、Cドライブを凍結保存。これで完了です。
基本は以上ですが、状況に応じて融通を利かせていただきたいですね。例えば、作業前に現在のCドライブをイメージ化して外付けHDDなどに保存しておくのも手でしょう。
これなら、何か操作を誤っても、本特集の作業を始める前の状態に戻れます。そういった用途にも使えるので、バックアップ用の外付けHDDはぜひ用意したいですね。また、マイWindows、マイ設定をどこまでやるかも各人の自由です。ネットとメールだけ設定してドライブイメージを作ってもよいし、普段使うフリーソフトなどを入れた後でもよいでしょう。プリンタードライバーなども最新版があるときは、安定していた旧版を入れてイメージを作るか、これを機会に最新版を入れるか、考えどころでしょう。もっとも、ドライブイメージはいくつでも作れるので、ネットとメールで1回、残りをやってもう1回、などと進めてもよいでしょう。
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